「どうしたら計算ミスは無くなりますか?」良く頂くこのご質問への一つの答えを書きました。
ずばり、「×を付けた部分を自分の手で○にすること」が最も有効かと思います。決して、×印をボールペンの端っこで摩擦消去したり修正テープで覆ったりした後に上から○印を書く、という意味ではありません。
×が付いたとき、そのほとんどの場合において、書かれた数字や計算式や図に何かしらのミスが起きています。それらを自ら点検し、どこにミスがあるかを見つけ、正しいとされるものを書き直し、○をもらえるまで答えを出し直して欲しいということです。
その際、計算方法が理解できていなければ別ですが、いきなり解説に頼るのではなく、まずは自分の考えついた方法で解き切ることを大切にして欲しいとも思います。計算方法を理解していながら起こしたミスに対する点検と修正作業には、いきなり解説と同じことを実行するより、はるかに大きな価値があると思うからです。
点検や修正という行為そのものにも価値があると思いますが、その背後に、自分自身の行動を見つめ直す時間を持てる点や、どのようにしたらミスを減らせるだろうか、という意欲を生むきっかけになる点が隠されていることを見逃してはならないように思います。これらはまさに計算ミスをせずに計算を行えるようになるための根源的な解決策になると思います。
その日の計算メニューを一通り解いた後は、〇付けを行い、上に述べた直し作業を毎度欠かさず行うと良いと思います。というより、そこまでを一セットで行ってはじめて、その日の計算メニュー完了と思ってもらえると良いと思います。
また、時間的な制約から、こなせる量が少なくなっても良いと思います。ミスを放置したまま多くの問題に取り組むより、少ない問題数でも確実に上の作業を実行してもらった方が質の高い学習になると思うからです。
この一連の流れを習慣化できるか否かは、計算問題に限らず、その人が今後接するありとあらゆる物事の精度に大きな差を生む気がします。たかが計算、されど計算、侮らずに書いた数字一つ一つに至るまで、大切に扱いながら取り組んでみてください。
